情熱のシンガーソングライター「加藤直樹」

熱い情熱がほとばしる、大型シンガーソングライター。圧倒的な迫力で迫るぞ。

(6月ソウル)ツアー4日目。ヨロカジロ(いろいろと)。<その参>

今夜のライブは某ライブカフェ。
非常に批判的なレポートになりますんで、一応名前は伏せときます。

土砂降りの中、会場到着。

「ちょっとリラックスしてから始めよう。」
とDuck。

店内は大賑わい。
ってか本当に大賑わい。
15人ほど座れる大きなテーブルでは完全に宴会ムードなのだ。

店自体の雰囲気はとってもオシャレでいい。
しかしながら、完全に居酒屋の様相。

その中ひとしきり経って、ギターの準備をしていざサウンドチェックかな?

・・・と思いきや・・・・

店のオーナーのおばちゃんがステージに立っていきなり俺の紹介を始めた。

「はるばる日本からやってきた歌手の加藤直樹さんです。今夜はホニャララホニャララ・・・・」

と言っていたのだと思われる。

そしていきなり

「張り切ってどーぞぉ~!!」

って。

え!?
え!?

まだギターの音も何もチェックしてない。
機材もセッティングしてないし、
ヴォーカルのバランスもみてないし、

・・・何が「どーぞー!」やねん!!!

コラ、ばばぁ・・・

とまどいながらもとりあえずステージへ。

※こっからは専門用語がチラホラ出てきますが、なんとなく読んでください。
 音楽関係者の方々は様子を想像しながら是非ニヤニヤして下さい。

どうやらオーナーのおばちゃんがPAも兼ねているらしい。
とりあえず、このD.I.にシールド(ケーブルのことね)をつないで頂戴ってアピール。
すると、なんとミキサーにつながってる方を引っこ抜いてこっちにつなごうとする。

とりあえずつないで弾いてみる。
当たり前のことだが音は出ない。

だって俺の方につないだシールドのもう一方の端はその辺に落ちてるし(笑)

あーあ

こっちに端があるよー
だらーんって落ちとるとよ~

とアピールすると、「ああ」という感じてまたつなぎなおす。

そしてついにギターの音がなんとか出た。
ちょっとドヤ顔。なんでやねん。

するとまた、

「どーぞー!!」

待て、まて、マテ!!!!! 待てぇい~ぃぃ!!!

ボーカルのチェックは、ボーカルの。

ココは一応ライブハウスだよね!?
確認したくなる。

そして、ついにボーカルが出た!
やったー!!

「どーぞー!!」

もーえーわ。

しゃぁない。
現時点で、すでに間の悪いことこの上なし。

結局リバーブも、バランスも、全くチェック出来ぬままライブ開始。

オーナーのおばちゃんは既にはるか遠くへ。
早っ!  マッハ。
まじかよ。

とりあえず曲をやりながら様子を見るしかない。
Duckが ”ギターもっと上げた方がいい。” などと、ちょこちょこアドバイスしてくれたので非常に助かった。

一曲目の「手錠」をやり終えたあたりでDuckがステージへ駆け寄ってきた。

「あの集団はカメラを習っている集団で、良かったら写真を撮らせてほしいって言ってるが撮ってもいいか?」

「もちろん!」と答える。

・・・それが未体験ゾーンへの入口とも知らず。

Duckから許可を得たカメラマンの卵!?どもは関を切ったようにわらわらと詰めかける。

ステージ正面約1メートルあたりに4.5人。
そして左右に3・4人。

入れ替わり立ち替わり。

「近っ、近っ、ちっか~!!!!」

やりにくき事この上なし。

奴等はそれにも飽き足らず、今度は横からステージにまで上がってきた。
ありえへんやろ・・・

怒りを通り越して、笑えてくる。
いや、笑うしかない。

こーゆー状態だ。
わかりやすかろ!?

ひとしきり撮影して満足されたのか、また宴会大騒ぎが始まる。
ありがたいことにアンコールをいただいたものの、コイツ等いっこも聴いとらん。
やりっぱなしかい~
アタイのこと愛してなかったのねぇ~

ライブ後、控室にまで押しかけて来て、このポーズをしてくれ、あのポーズをしてくれ、いやそうじゃない・・・といろいろと好き勝手おっしゃって下さったお客様。
サインをくれ、握手をしてくれ、いえCDは結構です・・・なんやそれ。

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

誤解のないように言っておきたいのだが、韓国のライブハウスが皆こんな感じというわけではない。
ここは特別ひどかった。

ここも以前はこんな感じではなかったらしい。
悲しいことだ。

昨日はサウンドチェックは上手くいかなかったものの仕方のない事情があり、しかもお客さんはちゃんと聴いてくれる姿勢だった。
一昨日はお客さんはいなかったが、音作りは万全だった。
全力は尽くした。

しかし、今日のは納得いかなかった。
「適当」
この言葉を贈ろう。
悔しいことしきり。

次のミュージシャンがやってるときも大騒ぎだったなぁ・・・・
まぁ、そういうお店なのだろう。
まぁ、お客さんには罪はない。

・・・でもちょっとやり過ぎ・・・
・・・マナーってなにかね?・・・

その後、見に来てくれたチングたちと飲みに行った。
半ばヤケ酒だー!!

・・・のつもりだったのだが、非常に楽しい夜になった!!

左から テフンくん、ヒョンソンくん、Duck、俺、ジョンモくん。
みんな日本語を習っていてテフンくん、ヒョンソンくんは非常に堪能。
彼らが通訳してくれるので、今まで英語では上手く伝えられてなかったいろんな事をDuckに伝えられた!

まー今日もトータルでは勝ち・・・かな??

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